児島湖とは

児島湖の現状

 その1 湖沼法による指定湖沼に

 児島湖が誕生した頃から日本の高度経済成長が始まり、都市化の進行による周辺人口の増加と活発な産業活動などで生ずる生活排水等が児島湖に流入し、児島湖の水質悪化が顕著になりました。

 1984(昭和59)年、湖沼水質保全特別措置法(湖沼法)が制定されると、翌1985(昭和60)年、児島湖は琵琶湖、霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼とともに指定湖沼に指定されました。

 その2 指定湖沼後の取り組み

 1985(昭和60)年、児島湖が湖沼法に基づく指定湖沼に指定されてから、5年ごとに湖沼水質保全計画が策定され(平成28年度から第7期対策に移行)、関係部署や関係者が協力して水質改善に取り組んでいます。

 水質改善対策のうち公共事業によるものは、1992(平成4)年~2006(平成18)年の間、農水省による児島湖の湖底に堆積した底泥の浚渫工事に取り組んだのが代表的なものです。

 しかし水質改善をはじめとする水辺環境は、公共事業だけでは改善できるものではなく、「川にゴミを捨てない」、「家庭における生活排水の改善」など児島湖に流入する河川の水質を改善しなければなりません。このような児島湖流域市民の意識改革を通して水辺環境改善意識の醸成を図るため、今日、各種市民活動が展開されています。『児島湖流域エコウェブ』は、幅広い市民、企業、行政のパートナーシップによって児島湖流域における水辺環境の改善に取り組むため、2003(平成15)年度に設立したものです。